玄関ドアから虫が入る原因と対策。すき間・気密材・開け閉めと網戸付きドア

玄関ドアから虫が入る経路は、主に「開け閉めのとき」「扉と枠のすき間」「郵便受けなどの開口部」の3つです。ドアは軽く開け閉めできるよう、扉と枠の間にある程度のすき間を設けた構造で、メーカーも、すき間に入り込もうとする虫の侵入をすべて食い止めることはできないとしています。この記事では、入り口ごとにできる対策と、風を通したいときの網戸付きドアを整理します(価格は2026年10月時点)。
網戸付きの採風タイプは、玄関ドアSHOPの次の一覧から探せます。
虫はどこから入るか
| 入り口 | 起きること | 主な対策 |
|---|---|---|
| 開け閉めのとき | 扉が開いている間に入る | 開けている時間を短くする。灯りの工夫 |
| 扉と枠のすき間 | 戸当たり・下枠のすき間から入り込む | 気密材(パッキン)の点検。建付けの調整 |
| 郵便受け | ふたが閉まりきらないと口が開く | ふたと室内側のカバーの点検 |
大阪市旭区は、クロゴキブリについて「数ミリの狭い隙間でも侵入出来る為、網戸の隙間やドアを開け 閉めする時に侵入してくるケースがあります。」と説明しています(出典:大阪市旭区「ゴキブリについて」)。
なぜドアのすき間に虫が集まるのか
LIXILの取扱説明書は、ドアは「扉と枠の間にある程度のすき間を設ける構造」で、枠に密着するものではないと説明しています。そのうえで、虫の習性を次のように挙げています(出典:LIXIL 取扱説明書「集合住宅用ビル商品【玄関ドア編】」。集合住宅用の資料ですが、仕組みの説明として引用しています)。
- 「昆虫は一般的に、光に向かって飛来する他、扉や障子と枠のすき間に入り込もうとする習性があります。」
- 10月・11月、3月・4月の春先、朝晩の寒暖差が大きい時期に、暖かい家屋に集まろうとする傾向がある
- カメムシやてんとう虫などは「場合によっては、柔らかい材質のタイト材を押しのけて室内に侵入することもあります。」
同じ説明書は、こうした虫の侵入をすべて食い止めることはできないとしています。入ってしまった場合は「殺虫剤、駆虫剤による駆除をお願いします。」とし、カメムシは触ると臭いが指に残ることがあるため、ガムテープの使用を勧めています。
ドアまわりでできる対策
気密材(パッキン)とドアの傾きを点検する
戸当たりや下枠のゴムが切れている、縮んで光が漏れるといった状態は、すき間が広がっているサインです。劣化の見分け方とメーカーの修理窓口は玄関ドアのパッキン交換。気密材の劣化サインと入手先、替えても直らない隙間で扱っています。扉が傾いてすき間が偏っている場合は、気密材を替えても密着しません(玄関ドアの調整方法。症状別の調整箇所と、自分でできる範囲・業者に任せる範囲)。
隙間テープで埋める方法もありますが、厚みがあるとドアが閉まりきらない、鍵がかかりにくいといった原因になります。貼ったあとは、閉まりと施錠を確かめてください(玄関ドアの隙間風はどこから?原因の切り分けと、応急処置でできること・できないこと)。
開け閉めのときに入れない工夫
伊丹市はユスリカの対策として、「玄関や窓等に網戸や虫除け器具を設置したり、紫外線を出さない照明器具を使用する。」ことを挙げています。また「白熱灯や黄色系の照明を使用すると飛来数を少なくできます。」としています(出典:伊丹市「ユスリカについて」)。夜に玄関灯のまわりに虫が集まる場合は、照明の種類を見直すのも1つの方法です。
虫除け剤・殺虫剤を使うときの注意
自治体の害虫情報では、侵入経路をふさぐことや、薬剤を家のまわりに使う方法が案内されています。島根県はゴキブリについて「侵入経路になりそうな隙間や穴をふさぐ。」とし、堺市はムカデについて、家屋のまわりに薬剤を帯状にまく方法を紹介しています(出典:島根県「衛生害虫の駆除例」、堺市「ムカデ」)。どの薬剤を使うかは、虫の種類と製品の表示に従ってください。
ドアに薬剤がかからないようにも注意が要ります。YKK APはお手入れガイドで、樹脂製の部分に殺虫剤などの薬剤が付着すると「ひび割れやはがれが発生するおそれ」があるとしています(玄関ドアのお手入れ方法。やってはいけないことと交換のサイン)。
風を通したいときは、網戸付きの採風ドア
夏にドアを開けて風を通すと、その間は虫も入りやすくなります。採風タイプの玄関ドアは、ドアのカギを閉めたまま、網戸の付いた採風部分だけを開けて風を通せます。玄関ドアSHOPで商品名に「採風タイプ」とあるのは、LIXIL リシェント玄関ドア3のG82型・M83型・M84型の6点で、価格は402,700円(断熱仕様k4)と437,400円(断熱仕様k2)です(工事費・税込、2026年10月時点)。
お客様の声には、虫に触れた記述があります。
- 「施工前は、網戸の無い無垢の玄関ドアだったため虫などの進入に悩まされたものでした」(2016年1月・愛知県)
- 「猛暑でも手軽に喚起できかつハイメッシュ仕様で庭から蚊が入ってこないので非常に満足している」(2023年1月・山梨県。勝手口ドアの例)
採風部分の仕組みと6点の内訳は玄関ドアの網戸。網戸付きの採風ドアと後付け網戸の違い、採風タイプの価格で扱っています。
対策しても入りやすいケース
- 網目より小さい虫:LIXILは、網戸を閉めていても虫が入る原因として網目の粗さを挙げ、小さな虫はドアのわずかなすき間など窓以外からも入ると説明しています(出典:LIXIL よくあるご質問「網戸を閉めていても虫が入ってくる」)
- 枠のゆがみ・扉の反り:調整や気密材の交換では戻らず、すき間が残ります
- 寒暖差の大きい時期:前述のとおり、暖かい家屋に虫が集まりやすい時期があります
よくある質問
新しいドアにすれば虫は入らなくなりますか
入らなくなるとは言えません。カバー工法では枠・扉・気密材が新しくなるため、建付けの狂いによるすき間は減りやすくなります。ただ、ドアには構造上のすき間があり、開け閉めのときにも虫は入ります。
今のドアに網戸を付けられますか
採風部分はドア本体に組み込まれているため、後から付けることはできません。今のドアのままなら市販の玄関網戸、交換するなら採風タイプが選択肢です。違いは前述の網戸の記事で比べています。
郵便受けから虫が入るのが気になります
ふたが閉まりきっているか、室内側のカバーが外れていないかを確認してください。郵便受けの悩み全般は玄関ドアの郵便受け。寒さ・防犯・虫の悩みと、交換するときの考え方で扱っています。
まとめ
- 虫の入り口は、開け閉めのとき・扉と枠のすき間・郵便受けの3つ
- ドアは構造上すき間があり、LIXILはすき間に入り込もうとする虫の侵入をすべて食い止めることはできないとしている
- 気密材の劣化と扉の傾きを点検する。厚い隙間テープは閉まりを悪くする
- 薬剤は虫の種類と製品の表示に従い、ドアの樹脂部分にかけない
- 風を通したいなら網戸付きの採風タイプ。商品名に採風タイプとあるリシェント6点は402,700円と437,400円(2026年10月時点)。ノバリスにも採風ドアの型がある
すき間の原因が気密材か建付けかは、現場で見ると判断しやすくなります。玄関ドアSHOPでは無料の現場調査・採寸を承っていますので、お気軽にご相談ください。