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玄関ドアのお手入れ方法。やってはいけないことと交換のサイン

玄関ドアのお手入れ方法。やってはいけないことと交換のサイン

玄関ドアは屋外に面しているため、雨・紫外線・砂ぼこり・排気ガスを受け続けています。汚れを放置すると、しみ・腐食・さびの原因になります。この記事ではメーカーが公表しているお手入れ方法をもとに、日常の手入れとやってはいけないことを整理します。

本記事の内容は主にYKK AP「使い方・お手入れガイド(玄関ドア)」にもとづきます。実際のお手入れは、必ずお使いの商品の取扱説明書に従ってください。

まず「やってはいけないこと」から

手入れの方法より先に、こちらを押さえてください。良かれと思ってやったことで表面を傷めるケースがあります。

やってはいけないことメーカーの説明
有機溶剤(シンナー・ベンジン・アセトンなど)「表面に付着すると、ひび割れやはがれなどが生じますので、お手入れには有機溶剤を使用しないでください」
塩素系薬品(漂白剤・カビ取り剤など)「付着したまま放置された場合、表面が変色することがあります。付着した場合はすみやかに洗い落としてください」
金属たわし・カメノコタワシ「傷つきやすいので、絶対に使用しないでください」
砂がついたままの拭き掃除「表面にキズがつくおそれがあります」
カギ穴への油系潤滑剤(CRC・シリコンスプレーなど)「油にホコリやゴミがついてカギ穴内部に粘着し、作動不良や故障の原因となります」

とくにカギ穴への潤滑スプレーは、鍵の動きが悪いときにやってしまいがちな行為です。かえって故障を招くため避けてください。正しい対処は後述します。

扉の表面:水拭きが基本

メーカーが示している手順は3ステップです。

  1. 表面のホコリ・砂を落とす:柔らかい布に水を浸し、表面についたホコリ・砂などを洗い落とす
  2. 水拭きする:柔らかい布またはスポンジで全体を水拭きする。落ちない場合は中性洗剤(1〜2%の水溶液)で軽く洗い流す
  3. 水分をふき取る:乾いた布で十分に水分をふき取る

ポイントは「先に砂を落としてから拭く」ことと「最後に水分を残さない」ことです。砂がついたまま拭くと傷がつき、水分が残るとしみの原因になります。

結露や雨がかかった場合も、「すみやかに乾いた布で、十分に水分をふき取ります」とされています。

お手入れの頻度

メーカーは「汚れがついたら早めにお手入れしてください。特に海岸地帯や交通量の多い道路沿いは、塩分や排気ガスの影響により、しみ、腐食やさびが進みやすいのでさらにこまめにお手入れしてください」としています。

「何か月に1回」という一律の目安ではなく、立地によって必要な頻度が変わるという考え方です。海沿い・幹線道路沿いのお住まいはとくに注意が必要です。

部位ごとのお手入れ

ガラス

柔らかい布に中性洗剤(1〜2%の水溶液)を浸して汚れを拭き取り、乾いた布で水分をふき取ります。メーカーは「ガラス表面にキズがつくと割れるおそれがありますので、お手入れの際は必ず柔らかい布をご使用ください」と注意を示しています。

下枠・レール

「下枠やレールは特に砂、ホコリ、ゴミなどがたまりやすい所です。こまめにお手入れしてください」とされています。掃除機で吸い取るか、柔らかいブラシで落とします。

カギ穴

掃除機をカギ穴につけて左右に振り、中のゴミを吸い出します。エアダスターで吹き飛ばす方法も示されています。

カギ本体

古い歯ブラシなどで、きざみ部分やミゾの汚れをかき出します。「定期的に掃除をしてください」とされています。

樹脂・アクリル部分

樹脂製の部分は「ストーブやアイロンなどの熱源を近づけたり、触れたりしますと変形することがあります」、また殺虫剤などの薬剤が付着すると「ひび割れやはがれが発生するおそれ」があるとされています。玄関で殺虫剤を使う機会は少なくないので、ドアにかからないようご注意ください。材質ごとの注意点は玄関ドアの材質。アルミ・スチール・樹脂・木でどう違うかにまとめています。

鍵の抜き差しが重いときの対処

油系の潤滑剤を使わずに済む方法がメーカーから示されています。

  1. カギのきざみ部分やミゾを鉛筆でなぞって黒く塗る(または錠前潤滑剤をカギ穴に少量スプレーする)
  2. カギ穴に差し込み、数回抜き差しする
  3. カギに付着した黒い粉または潤滑剤を布などでふき取る

3のふき取りについては「必ずふき取ってください。そのまま使用すると、衣服等を汚す場合があります」と注記されています。使うのは専用の「錠前潤滑剤」で、CRCなどの油系潤滑剤とは別物である点にご注意ください。

これで改善しない場合は、鍵そのものではなく錠の位置や建て付けに原因があることがあります(玄関ドアの鍵が回らない・抜き差しが重い)。

閉まりが悪い・音が大きいときの調整

お手入れとは別に、調整で改善するケースがあります。メーカーのガイドには次の調整方法が載っています。

症状調整箇所
ドアの閉まりが悪い/カギがかかりにくいラッチ受け・錠受けの位置
「バタン」と大きな音を立てて閉まるドアクローザーの速度調整弁、取り付けネジのゆるみ
ドアガードがガタつく・かかりにくいドアガードの受け金具の位置
親子ドアの子扉がガタつくフランス落し受けの位置

ただし、メーカーは調整にあたって次の注意を示しています。

  • 「商品の調整に電動ドライバーは使わないでください。商品の不具合や破損の原因となります」
  • 「調整に必要な箇所以外のネジをゆるめないでください」
  • ドアクローザーは「調整弁(ネジ)をまわしすぎないでください。油漏れを起こす可能性があります」
  • ラッチングアクションの角度は「必要以上に大きくしないでください。指などをはさみやすくなり、けがをするおそれがあります」

自分で調整して改善しない場合は、建築業者・工務店・販売店またはメーカーの相談窓口に修理を依頼するよう案内されています。扉が重いときの切り分けは玄関ドアが重い・開けにくい。原因は4つで扱っています。

手入れでは戻らなくなったら

お手入れと調整でカバーできる範囲には限りがあります。次のような状態は、交換を検討する段階です。

  • 塗装が広範囲にはがれている、さびが浮いている
  • 調整してもドアが枠に当たる、閉まりきらない
  • 枠そのものがゆがんでいて隙間風が入る
  • 部品の生産が終わっていて交換部品がない

とくに枠のゆがみは、扉側の調整では解消できません。カバー工法なら枠ごと新しくするため、この種の不具合はまとめて解消されます(玄関ドアのカバー工法とは?)。交換のタイミングの考え方は玄関ドアの交換時期は?寿命のサインと放置したときのリスクで扱っています。

よくある質問

ワックスは使えますか

スチール製の商品については、水や中性洗剤で艶や色あせが改善されない場合に「研磨剤の入っていない鋼板に適したワックス」の使用がすすめられています。ただし「ドア鋼板に適さないワックスは、変色や汚損の原因となりますので使用しないでください」とされているため、用途表示を必ずご確認ください。さびが出ている場合の手当ては玄関ドアのさびは直せる?材質別の進み方と手入れで扱っています。

高圧洗浄機で洗ってもよいですか

メーカーのガイドに示されている手入れ方法は、柔らかい布・スポンジによる水拭きです。高圧洗浄機の可否は記載がないため、使用は避けたほうが無難です。電気錠が付いている場合、電装部品に水がかからないよう注意するようにも案内されています。

お手入れをすればドアは長持ちしますか

メーカーは「お手入れせずに放置すると、表面に付着した汚れは、しみ、腐食やさびの原因となり、他の不具合が発生します」としています。手入れで寿命が何年延びるという数値は示されていませんが、汚れの放置が不具合の起点になるという説明です。塗装の色あせが進んでいる場合は玄関ドアの色あせ・日焼け。進み方と選べる手もご覧ください。

まとめ

  • 有機溶剤・塩素系薬品・金属たわしは使わない。カギ穴への油系潤滑剤も禁止
  • 扉は「砂を落とす→水拭き→水分をふき取る」の3ステップ
  • 頻度は一律ではなく、海岸地帯・交通量の多い道路沿いはこまめに
  • 鍵が重いときは鉛筆または錠前潤滑剤。使ったら必ずふき取る
  • 閉まりの悪さはラッチ受け・ドアクローザーの調整で改善することがある。ただし電動ドライバーは使わない
  • 枠のゆがみは調整では解消できない。交換の検討段階

調整しても直らない、部品が手に入らないといった状態であれば交換をご検討ください。玄関ドアSHOPでは無料の現場調査・採寸を承っています。取扱商品は玄関ドアの商品一覧でご覧いただけます。

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