玄関ドアの掃除の仕方。メーカー3社の手順と、洗剤・ワックスの使い分け

玄関ドアの掃除は、メーカー3社とも、砂やホコリを落とす→水拭き→落ちなければ薄めた中性洗剤→洗剤と水分をふき取る、という順番が基本です。違いが出るのは、洗剤の濃さ、落ちない汚れへの対処、ワックスの扱いです。3社の公式情報をもとに、部位別の手順を整理します。頻度の目安は、LIXIL(アルミ製商品)と三協アルミが「少なくとも年に1~2回程度」としています。
玄関ドアSHOPの商品は、メーカー別に確認できます。
掃除の基本手順(3社共通)
3社に共通する手順です。柔らかい布かスポンジ、水、台所用の中性洗剤、乾いた布を用意します。
- 砂やホコリを落とす:水を含ませた柔らかい布で、表面の砂を先に取り除きます。隅の掃除は歯ブラシを利用すると便利だとLIXILは説明しています
- 全体を水拭きする:柔らかい布またはスポンジで拭きます
- 落ちない汚れだけ中性洗剤で拭く:薄めた洗剤を布に含ませて拭き取ります
- 洗剤分を水拭きで取る:三協アルミは「洗剤分が残らないように十分に水洗いを行い」としています
- 乾いた布で水分をふき取る:水分を残さないようにします
電気錠付きのドアは、電装部品に水がかからないようにします(LIXIL・YKK AP)。使ってはいけない薬品や道具は玄関ドアのお手入れ方法。やってはいけないことと交換のサインをご覧ください。
メーカーで違う点:洗剤の濃さと使い方
| メーカー | 中性洗剤の濃さ・使い方 | 洗剤で落ちないとき |
|---|---|---|
| LIXIL | 鋼板のドア表面材は「5〜10%程度に薄め」て布に含ませる | エタノール |
| YKK AP | 「1~2%の水溶液」で軽く洗い流す | 記述を確認できなかった |
| 三協アルミ | 薄めて布に含ませる。直接かけない | 記述を確認できなかった |
三協アルミは、洗剤を「汚れた部分に直接かけたり、直接スプレー散布したりしないでください。液だれにより白くなったり、しみの原因となります」としています。白い跡が残った場合は玄関ドアの白い汚れ・白い斑点の正体は?アルミの腐食との見分け方と手入れをご覧ください。
部位別の掃除の仕方
扉の面(木目調のシートを含む)
扉の面は、上の基本手順で掃除します。三協アルミは「樹脂シートをラミネートした商品」について、扉と同じ手順を示したうえで、「金属たわしや金ベラ、高圧洗浄機は、樹脂シートの表面にキズがつく原因となりますので、使用しないでください」としています。LIXILとYKK APの公式情報では、木目調のシート面に限った手順は確認できませんでした。
ガラス
LIXILは「ガラスのお手入れは、室内外とも水拭き後、乾いた布で拭いてください」とし、水拭きで取れない汚れはガラスクリーナーや水で薄めた中性洗剤を使い、洗剤が残らないよう水洗いしてから拭くよう案内しています。頻度は「数ヵ月に1回以上」です。傷がつくと割れるおそれがあるため、LIXILもYKK APも柔らかい布を使うよう注意しています。アクリル・ポリカーボネート板の部分は、YKK APが有機溶剤を含むガラスクリーナーを付着させないよう案内しています(玄関ドアの材質。アルミ・スチール・樹脂・木でどう違うか)。
ハンドル
LIXILは把手の汚れがひどい場合、「中性洗剤を加えた温水」を含ませてふき取るよう案内しています。「ワックスなどの研磨剤の入った洗浄剤は使わないでください」とも注意しています。三協アルミは汚れの程度で手順を分けています。
| 汚れの程度 | 三協アルミが示す手順 |
|---|---|
| 軽い汚れ(定期的な掃除) | 水洗いし、乾いた布で水分をふき取る |
| 風雨のかかった後 | 薄めた中性洗剤で拭き、水洗いして水分をふき取る |
| 水では落ちにくい汚れ | 水拭き→中性洗剤→水洗い・ふき取り |
下枠・レール
YKK APは「下枠やレールは特に砂、ホコリ、ゴミなどがたまりやすい所です」としています。掃除機で砂を吸い取るか柔らかいブラシで落とし、割り箸の先に布を巻いて汚れをふき取ります。三協アルミは、アルミが釘やヘアピンなどの鉄製のものと水がかかった状態で接触すると腐食をおこすことがあるとして、「サッシのレールに釘やヘアピンなどを放置しないでください」としています。
鍵穴とラッチは手順が別で、市販の潤滑油は使いません(玄関ドアのラッチが引っかかる・かからない。原因とストライク調整、潤滑剤の注意)。
黒い汚れ・落ちにくい汚れ
黒っぽい汚れの原因は、メーカーの公式情報では特定できませんでした。中性洗剤でも落ちない汚れについて手順を示しているのは、確認できた範囲ではLIXILの鋼板のドア表面材だけです。中性洗剤を「5〜10%程度に薄め」て拭き取り、水ぶきで仕上げます。水ぶきが不十分だと表面にムラが残る場合があるとしています。それでも落ちない汚れは、タオルにエタノールを含ませて拭き、放置せずに拭き取るよう案内しています。なお、2024年版の取扱い説明書(MAP-999B)にあった油汚れ用クリーナーを使う手順は、2025年8月版(MAP-999C)には載っていません。
マジックインクは、LIXILのアルミ製商品なら「アルコールで軽くこすって除去してください」とされていますが、樹脂製・鋼板製では落ちなくなるとしています。材質で手順が変わるため、取扱説明書でご確認ください。
ワックス・艶出し剤はメーカーの記述がある場合だけ
- LIXIL:2024年版の取扱い説明書(MAP-999B)には、アルミ製商品と一部の色の鋼板のドア表面材に自動車用ワックスを使う記述がありましたが、2025年8月版(MAP-999C)には見当たりません。2025年8月版では、把手やタイルについて「ワックスなどの研磨剤の入った洗浄剤は使わないでください」としています
- YKK AP(スチール製商品):研磨剤の入っていない鋼板に適したワックス
- 三協アルミ:お手入れ情報のページでワックスの記述は確認できませんでした
ハンドルについては、LIXILが研磨剤の入ったワックスを使わないよう案内しています。退色した色はワックスでは戻りません(玄関ドアの色褪せ・日焼け劣化の原因と対処。手入れ・塗装・交換の判断)。
この記事のお手入れ方法の出典:LIXIL 取扱説明書(MAP-999C)、YKK AP「使い方・お手入れガイド(玄関ドア)」、三協アルミ「お手入れ情報(玄関ドア・引戸)」(いずれも2026年10月確認)。お使いの商品の取扱説明書もあわせてご確認ください。
よくある質問
どのくらいの頻度で掃除すればよいですか
LIXILのアルミ製商品と三協アルミのドアは「少なくとも年に1~2回程度」が目安です。LIXILは鋼板のドア表面材について、沿岸地域・凍結防止剤を使用している地域・交通量の多い道路沿いでは「1ヵ月に1回程度」をすすめています。
高圧洗浄機を使ってもよいですか
三協アルミは、鋼板ドアと樹脂シートをラミネートした商品について、表面にキズがつく原因になるとして使用しないよう案内しています。LIXILとYKK APの公式情報では、高圧洗浄機についての記述を確認できませんでした。
まとめ
- 掃除の基本は、砂を落とす→水拭き→薄めた中性洗剤→洗剤分の水拭き→乾拭き
- 洗剤の濃さはメーカーで異なる。三協アルミは洗剤を直接かけないよう案内している
- 落ちにくい汚れは、LIXILが鋼板のドア表面材でエタノールを示している
- ガラスはLIXILが「数ヵ月に1回以上」の手入れをすすめる。下枠は砂を吸い取ってから拭く
- ワックスは記述がある材質・色に限り、指定の種類を使う
掃除をしても傷みが目立つ場合は、交換も選択肢です。玄関ドアSHOPの取扱229商品(LIXIL 73点・YKK AP 128点・三協アルミ 28点)は、工事費込み278,600円からです(2026年10月時点・税込)。