ドアクローザー交換の選び方。型番の見方と、取替用・互換品を選ぶ前に確かめること

ドアクローザーの交換用は、同じ商品(後継品)を型番で探す方法と、今の取付穴を使える「取替用」(互換品)を寸法で選ぶ方法の2通りです。古いものは型番が読み取れないこともあり、その場合は取付形式・ドアの大きさ・取付穴の寸法で確かめます。リョービとニュースター(日本ドアーチエック製造)の公式情報で、選び方と交換前の注意をまとめます。
ドアごとの交換も比べたい場合は、メーカー別に商品を確認できます。
交換用の選び方は2通り
| 選び方 | 手がかり | メーカーの案内 |
|---|---|---|
| 同じ商品・後継品 | 今のドアクローザーの型番 | 型番の特定を受け付けるメーカーがある |
| 取替用ドアクローザー | 取付形式・ドアの大きさ・取付穴の位置 | 条件が合えばメーカーを問わず取り替えられる |
リョービは、同じ商品か後継商品に替えるには「現在お使いのドアクローザの型番を調べる必要があります」としています。型番が分からない場合は、写真を添える「型番確認フォーム」か、FAXで送る「型番確認シート」で受け付け、返答まで1週間程度かかる場合があります(出典:リョービ「同じ商品もしくは後継商品とお取り替えする方法」)。
取替用について、リョービは「取り付け条件に合えば、メーカーや機種を問わず」取り替えられると案内しています。
型番の見方:刻印があるとは限らない
リョービが型番の特定に使うのは、タイプ、部品の形状や寸法、刻印番号などです。たとえばアームに「162P」と刻印のある同社の60シリーズは生産を終了しており、現行品か取替用に替えられるとしています(出典:リョービ「ドアクローザの寿命」)。
一方、ニュースターの交換資料には、他社製品について「ドアクローザには品番の表記がありません。事前に取付寸法をご確認の上、代替ドアクローザをお選び下さい。」との注記があります(出典:日本ドアーチエック製造「交換資料」)。同じ資料では、品番が取付形式とストップの有無で分かれています。
| シリーズ(パラレル型の例) | ストップなし | ストップ付 |
|---|---|---|
| ニュースター 7000シリーズ | P-7003 | PS-7003 |
| MIWA M600シリーズ | M613P | M613PS |
| NHN 30シリーズ | 33P | 133P |
品番の付け方はメーカーごとに違うため、表は一例です。リョービも、他メーカーの商品から取替用に替える場合は「型番では判断できません」としています。
取り付けの向き:パラレル型とスタンダード型
- パラレル型:「ドアを押す側に取付けるタイプ。アームはドアに対して平行になります。」
- スタンダード型:「ドアを押す反対側に取付けるタイプ。アームはドアに対して垂直になります。」
リョービの説明です(出典:リョービ「ドアクローザのタイプ」)。同社の取替用もパラレル型(S-202P/S-203P)とスタンダード型(S-202/S-203)に分かれ、今と同じタイプを選ぶのが出発点です。
左右の向き(勝手)は、リョービは「ドアを押す側に立つと、蝶番が右側にあります」を右開き(右勝手)としています。玄関ドアの勝手を室外側から見て決める説明もあるため、伝えるときはどこから見たかを添えてください(玄関ドアの右開き・左開きはどっち?右勝手・左勝手の見分け方と決め方)。
取替用を選ぶ前に確かめる3点
- タイプ:押し開く側に付いているか(パラレル型)、引き開く側か(スタンダード型)
- ドアの大きさ:S-202Pは木製・アルミドア(主に戸建て住宅)で幅900mm以下・45kg以下。S-203Pはスチールドアで950mm以下・65kg以下
- ブラケットとネジ穴:L型に曲がったブラケットは別売のL型プレートを使う。ネジ穴の間隔に条件があり、取付穴が3つなら1つ追加する
リョービが購入前のチェックポイントとして挙げている内容で、「穴位置が対応範囲外の場合はお取り替えできません。」としています(出典:リョービ「取替用ドアクローザ パラレル型 S-202P/S-203P」)。ニュースターも取替用(PSXシリーズ)について「取替製品は既存製品と大きさが変わりますので取替後の取付図よりご確認をお願いします。」と注意しています(出典:日本ドアーチエック製造「PSX series 【取替用】」)。
自分で交換する前に知っておきたいこと
リョービは取替用の取り付け手順を動画で公開していますが、ドアのメーカーなどの案内は次のとおりです。
- LIXIL:玄関ドアのドアクローザについて「作業が危険を伴うためお客さまご自身での交換はできません」(リクシル玄関ドアの不具合を症状別に。鍵・電気錠エラー・ドアクローザの公式Q&A索引)
- YKK AP:油が漏れている場合、「お客様ご自身による修理・交換は出来ません」(出典:YKK AP Q&A「ドアクローザーの機能について教えてください。」)
- ニュースター:油洩れは「触らずに速やかに」建築会社・工務店・販売店へ交換を依頼。製品は「販売代理店様経由でのご購入となります」(出典:日本ドアーチエック製造「よくある質問」)
BLシールが貼ってあるドアクローザは専用工具以外では調整できず、リョービは住宅供給者か管理会社への相談を案内しています(出典:リョービ「優良住宅部品(BL部品)」)。代替品に替えても閉まり方が直らなかったという声もあります。
数年前からドアクローザーがだめになってしまい、近くのホームセンターに行って代替えのクローザーを付け替えていましたがやはり締まり方が良くなく凄い勢いで音を立てて閉まるようになってしまい。
(2020年11月・愛知県)
原因はこの声からは分かりません。閉まり方の調整は玄関ドアがバタンと閉まる原因と調整方法。ドアクローザーの速度調整弁の回し方で扱っています。
部品交換とドアごとの交換を比べる
メーカー公表の修理費用の目安では、ドアクローザーの交換はLIXILが32,000円〜121,000円、YKK APが42,900円〜96,800円です(玄関ドアの修理はどこに頼む?症状別の直し方とメーカー公表の費用目安)。カバー工法でドアごと交換すると、ドアクローザーも新しくなります(玄関ドアのカバー工法とは?最短1日で終わる仕組みと向かないケース)。玄関ドアSHOPの取扱229商品は工事費込み278,600円から、中央値399,300円です(2026年10月時点・税込)。
よくある質問
型番がどこにも見当たりません
タイプ、ブラケットの形、ネジ穴の間隔、ドアの幅と重さを確かめてください。リョービは写真付きのフォームで型番の特定を受け付けています。
別メーカーの取替用でも付きますか
リョービとニュースターは他社製品からの取替を前提にした商品を用意していますが、取付穴が対応範囲外なら付けられません。ドアのメーカーの案内もあわせてご確認ください。
あわせて読みたい記事:ドアクローザーが止まらない・開けたまま止められない。ストップ機能の種類と調整・解除
まとめ
- 交換用は「同じ商品・後継品を型番で」か「取替用を寸法で」の2通り
- 品番の表記がない製品もある。他メーカーからの取替は型番では判断できない
- まずパラレル型かスタンダード型かを確かめる
- 取替用はドアの幅・重さ、ブラケットの形、ネジ穴の間隔に条件がある
- LIXILは自分での交換を不可、YKK APは油漏れ時の自分での修理・交換を不可としている
ドアごとの交換を検討する場合は、玄関ドアSHOPで無料の現場調査・採寸を承っています。