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玄関ドアが「バタン」と閉まる。ドアクローザーの調整と交換の判断

玄関ドアが「バタン」と閉まる。ドアクローザーの調整と交換の判断

玄関ドアが「バタン」と大きな音を立てて閉まる。逆に、最後まで閉まりきらない。これはドアクローザーという部品の調整で直ることがあります。この記事では、メーカーが公表している調整方法と、調整では直らないケースを整理します。

内容はYKK AP「使い方・お手入れガイド(玄関ドア)」にもとづきます。実際の作業は、必ずお使いの商品の取扱説明書に従ってください。

ドアクローザーとは

ドアの上部についている、腕のような形の部品です。メーカーは「ドアクローザーは、ドアの閉まる速度を制御している部品です」と説明しています。

閉まる動きは3つに分かれて制御されています。

区間役割
第1速度区間手を離してから、閉まる直前まで
第2速度区間閉まる手前の区間
ラッチングアクション閉まりきる直前に素早く閉める角度

「バタン」と鳴るのも、閉まりきらないのも、この3つのどこかがずれていることが原因です。

症状から原因を切り分ける

症状考えられる原因対処
「バタン」と大きな音を立てて閉まる速度が速すぎる/取り付けネジのゆるみ速度調整弁、ネジの締めつけ
閉まるのが遅すぎる速度が遅すぎる速度調整弁
最後まで閉まりきらないラッチングアクションの角度/ラッチ受けの位置後述
ドアクローザーから油がにじんでいる本体の故障調整では直りません。交換が必要です
閉まるときにドアが枠に当たる建て付けの狂いクローザーの問題ではありません

切り分けの要点は「油漏れがあるかどうか」です。にじみや垂れがあれば内部の油圧が抜けているので、調整しても戻りません。

調整する前に:メーカーの注意

作業に入る前に、必ず確認してください。

  • 「商品の調整に電動ドライバーは使わないでください。商品の不具合や破損の原因となります」
  • 「調整に必要な箇所以外のネジをゆるめないでください。商品の不具合や思わぬけがの原因となります」
  • 「ネジは絶対にはずさないでください。ネジを紛失したり、部品が落下したりするおそれがあります」
  • 「調整弁(ネジ)をまわしすぎないでください。油漏れを起こす可能性があります」

最後の1つが重要です。調整のつもりで回しすぎると、油漏れという「調整では直らない状態」を自分で作ってしまいます。少しずつ回して様子を見てください。

また、メーカーは「ドアクローザーの付いたドアを無理やり開閉しないでください。油漏れなど故障の原因となります」とも注意しています。強風時に扉が煽られることも負担になります(台風・地震と玄関ドア)。

閉まる速度の調整

メーカーが示している手順です。

  1. 第1速度区間:プラスドライバーで速度調整弁①をまわす
  2. 第2速度区間:プラスドライバーで速度調整弁②をまわす
  3. ラッチングアクションの角度:マイナスドライバーで調整する

ラッチングアクションについては、「通常はシールで封印されています。不用意にさわらないでください」とされています。さらに「ラッチングアクションの角度を必要以上に大きくしないでください。角度が大きいまま使用すると、指などをはさみやすくなり、けがをするおそれがあります」という注意もあります。

小さなお子さんがいるご家庭では、ここを大きくしないでください。「バタン」と鳴るのを直したいだけなら、まず速度調整弁から試してください。

ネジのゆるみも確認する

メーカーは「ドアがスムーズに閉まらなくなったり、閉まる時に『バタン』と大きな音がするようになったりした時は、ゆるんだドアクローザーの取り付けネジをしめつけてください」としています。

締めるのはブラケット取り付けネジ本体取り付けネジの2か所です。速度調整より先にこちらを確認したほうが早い場合があります。

「閉まりきらない」はラッチ受けかもしれない

最後まで閉まらない場合、原因がドアクローザーではないことがあります。メーカーのガイドには、「ドアの閉まりが悪くなったり、カギがかかりにくくなった場合は、ラッチ受けまたは錠受けの位置を調整してください」と別項目で示されています。

  1. ドアを開け、閉まらないようにドアストッパーなどで固定する
  2. プラスドライバーで調整ネジを反時計回りにまわしてゆるめる
  3. ラッチ受けまたは錠受けを上下左右に動かして位置を調整する
  4. 調整ネジを時計回りにまわしてしめる

鍵のかかりにくさとあわせて起きている場合は、こちらの可能性が高くなります(玄関ドアの鍵が回らない・重い)。

調整では直らないケース

状況考え方
油がにじんでいる・垂れているドアクローザー本体の交換
調整してもドアが枠に当たる建て付けの狂い。枠ごとの交換を検討する段階
部品の生産が終わっているドアの交換を検討する
閉まりの悪さに加えて、寒さ・隙間風・見た目にも不満があるまとめて解消できる交換が向いている

重要なのは枠のゆがみは扉側の調整では解消できないということです。カバー工法なら既存の枠に新しい枠をかぶせるため、建て付けの狂いは枠ごと解消されます(玄関ドアのカバー工法とは?)。判断の目安は玄関ドアの交換時期は?をご覧ください。

実際に交換された方の声を集計すると、開閉の不具合は交換のきっかけとして2番目に多いものです(玄関ドアを交換した1,017人は何に困っていたか)。

よくある質問

ドアクローザーだけ交換できますか

玄関ドアSHOPで承っているのは玄関ドアの交換工事です。部品のみの修理・交換のご依頼は承っておりません。建築業者・工務店・販売店またはメーカーの相談窓口にご相談ください。

ドアクローザーの寿命はどのくらいですか

メーカーのガイドに耐用年数の記載はありません。油漏れが起きたら交換の時期という判断になります。

指をはさむのが心配です

ラッチングアクションの角度を必要以上に大きくしないよう、メーカーが注意しています。すでに大きく設定されている可能性がある場合は、無理に自分で戻さず業者にご相談ください。

新しいドアでも「バタン」と鳴りますか

新しいドアにもドアクローザーは付いており、速度は調整項目です。取り付け時に調整しますので、気になる場合は工事の際にお伝えください。

まとめ

  • ドアクローザーは第1速度区間・第2速度区間・ラッチングアクションの3つで閉まる動きを制御している
  • 「バタン」は速度調整弁とネジのゆるみを確認する。ネジのほうが早い場合がある
  • 調整弁を回しすぎると油漏れを起こす。少しずつ回す
  • ラッチングアクションの角度を大きくしすぎると指をはさみやすくなる
  • 「閉まりきらない」はラッチ受けの位置が原因のこともある
  • 油漏れ・枠のゆがみは調整では直らない。交換の検討段階

調整しても直らない、部品が手に入らないといった状態であれば交換をご検討ください。玄関ドアSHOPでは無料の現場調査・採寸を承っています。取扱商品は玄関ドアの商品一覧でご覧いただけます。

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