玄関ドアの防犯グッズ。補助錠・ガードプレート・カメラの役割と、交換との分担

玄関ドアの防犯グッズは、どの手口に向けた対策かで役割が分かれます。警察庁は、ドア錠破りへの対策に補助錠(ワンドア・ツーロック)とガードプレートを、侵入しにくい環境づくりにセンサー付きライトを挙げています。一方、ドアガードについてメーカーは「防犯性能はありません」と注記しています。この記事では、グッズごとの役割、賃貸で付けられるか、ドアの交換との分担を整理します(価格は2026年10月時点)。
ドアごとの交換を検討する場合は、玄関ドアSHOPの商品をメーカー別に確認できます。
警察庁が挙げる対策と、あてはまるグッズ
警察庁「住まいる防犯110番」は、侵入の手口ごとに対策を示しています。玄関まわりに関わるものは次のとおりです。
| 手口・目的 | 警察庁が挙げる対策 | あてはまるもの |
|---|---|---|
| ドア錠破り・戸外し | 「補助錠を取り付ける(ワンドア・ツーロック)」「ドア枠にガードプレートを取り付ける」 | 補助錠・ガードプレート |
| 合かぎ | 「ドアの鍵は持ち歩き、郵便受け等玄関付近に置かない」 | グッズではなく鍵の管理 |
| 侵入しにくい環境 | 「センサー付きライトを取り付ける」 | センサーライト |
(出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威」)
同じページは、いずれの形態の住宅でも「無締りでの被害が多く発生しています」としています。どのグッズも、施錠していなければ働きません。侵入口と手口の順位は玄関ドアの防犯性は交換で上がる?ピッキング・こじ開け対策と鍵の選び方で扱っています。
グッズごとの役割
補助錠:鍵を2つにする
今の錠に加えて、もう1つ錠を付ける対策です。警察庁は「ワンドア・ツーロック」と表現しています。取り付け方によっては扉に穴をあけるため、賃貸やマンションでは後述の確認が要ります。
ガードプレート:ドアと枠の隙間をふさぐ
ドア錠こじ破りは、警察庁によると「ドアと壁の隙間にバールなどの工具を押し込み、てこの原理でドア錠を破壊して侵入する手口」です。ガードプレートは、警察庁がこの手口への対策として、ドア枠への取り付けを挙げている部材です。
センサーライト・防犯カメラ:玄関まわりの環境
この2つは錠そのものを強くするものではなく、侵入しにくい環境をつくる対策です。センサーライトは警察庁が「侵入しにくい防犯環境の整備」の一つに挙げています。防犯カメラは、神奈川県警察が住まいの防犯対策として「防犯カメラを設置」を挙げています(出典:神奈川県警察「住まいの防犯対策を強化しましょう」)。
ドアガード:来訪者の確認用
LIXILは、ドアガードで「一定幅以上は開かないようにすることが可能」としつつ、「ドアガードは簡易的に扉を固定するもののため、防犯性能はありません」と注記しています(出典:LIXIL リシェント玄関ドア3「防犯」)。施錠の代わりにはなりません。
ドアの傾きでドアガードが使いにくくなり、交換に進んだ声もあります。「前のドアが経年劣化等により若干傾き、ドアガードがしずらくなったことと旧式で見栄えが悪いので新替えすることにした」(2022年6月・神奈川県)。
室内側のつまみを回す手口への後付けの対策はサムターン回しの対策は?防犯サムターンの仕組みと、3メーカーの取り外せるつまみで扱っています。
選ぶときの目安と、賃貸・マンションでの確認
防犯性能の目安の一つがCPマークです。官民合同会議の試験で「侵入までに5分以上の時間を要する」など一定の防犯性能があると評価された建物部品に付けられます(出典:警察庁「官民合同会議」)。ただし警察庁は、あらゆる状況での性能を保証するものではないとも注記しています。
賃貸住宅では、ドアに穴をあける器具の取り付けは原状回復の対象になります。付ける前に管理会社または貸主へご相談ください(賃貸の玄関ドアは交換できる?借主・貸主それぞれの立場から)。
分譲マンションでは、国土交通省のマンション標準管理規約で、玄関扉の専有部分は「錠及び内部塗装部分」とされています。扉本体や枠は共用部分のため、補助錠やガードプレートの取り付けは管理規約をご確認ください(マンションの玄関ドアは交換できる?共用部分の扱いと管理組合への申請)。鍵穴だけを替える方法は玄関ドアのシリンダー交換。鍵穴だけ替えられる条件と、防犯性の高い鍵の選び方をご覧ください。
後付けグッズとドアの交換の役割分担
| 比べる点 | 後付けグッズ | ドアごと交換 |
|---|---|---|
| 手を加える部分 | 今のドアに部品を足す | 扉・枠・錠が新しくなる |
| ドアの傷み・傾き | 変わらない | あわせて新しくなる |
| 玄関まわりの環境 | ライト・カメラで補う | 交換後も別に考える |
交換用の玄関ドアには、補助錠やガードプレートと同じ目的の仕組みを備えたものがあります。LIXIL リシェント玄関ドア3は「2ロックを標準装備」し、「3つの鎌付デッドボルト」で「こじ破りに対する抵抗力を高めています」と説明しています(アルミ仕様は2か所)。3メーカーには、取り外せるサムターンも用意されています(サムターン回しの対策は?)。
一方、センサーライトや防犯カメラは玄関ドアの機能ではありません。ドアを替えても、環境づくりは別に考えます。施錠の閉め忘れが気になる場合は、電気錠の自動施錠も選択肢です(玄関ドアのオートロック(自動施錠)の仕組み。設定の切り替え・締め出し対策と後付け型)。
玄関ドアSHOPの取扱229商品は、工事費込み278,600円から、中央値399,300円です(2026年10月時点・税込)。メーカー別の最低価格は、LIXILが278,600円、YKK APが295,300円、三協アルミが304,000円です。どの錠の仕様を選べるかは、現場調査・お見積りの際にご確認ください。
よくある質問
防犯グッズを付ければ空き巣に入られませんか
言い切ることはできません。防犯の考え方は、侵入に時間がかかる状態をつくって狙われにくくすることです。施錠の習慣、窓の対策とあわせてお考えください。
ドアガードをかけていれば施錠しなくてよいですか
LIXILはドアガードに防犯性能はないと注記し、就寝時には施錠するよう案内しています。ドアガードは施錠とあわせてお使いください。
ドアを交換したら補助錠は要りませんか
LIXIL リシェント玄関ドア3は2ロックを標準装備としています。ほかのシリーズの錠の仕様と、追加で何が要るかは、現場調査の際にご確認ください。
あわせて読みたい記事:玄関ドアの郵便受け。寒さ・防犯・虫の悩みと、交換するときの考え方、ドアガード(U字ロック)の外し方。メーカーの部品名・種類と、外から開かないとき
まとめ
- 警察庁は、ドア錠破りに補助錠(ワンドア・ツーロック)とガードプレート、環境づくりにセンサー付きライトを挙げている
- 防犯カメラは神奈川県警察が住まいの防犯対策に挙げている
- ドアガードは来訪者の確認用。メーカーは防犯性能はないと注記している
- 賃貸はドアに穴をあける前に貸主へ、分譲マンションは管理規約を確認する
- 錠と扉の強さは交換で、環境づくりはライト・カメラで、と役割を分けて考える
今のドアに足すか、ドアごと替えるかで迷う場合は、玄関ドアSHOPの無料の現場調査・採寸についてお問い合わせください。