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玄関ドアの防犯性は交換で上がる?ピッキング・こじ開け対策と鍵の選び方

玄関ドアの防犯性は交換で上がる?ピッキング・こじ開け対策と鍵の選び方

玄関ドアの交換は防犯対策として有効ですが、戸建住宅への侵入口は玄関より窓のほうが多いというのが警察庁の統計です。ドアだけを対策しても、狙われやすい経路が残ることがあります。この記事では、侵入の手口と侵入口の傾向を確認したうえで、最新の玄関ドアに備わっている防犯の仕組みと、あわせて考えたい対策を整理します。

まず知っておきたい:侵入口と手口の傾向

警察庁「住まいる防犯110番」は、住宅の形態別に侵入口と手口の順位を公表しています。

住宅の形態侵入口(1位→3位)
一戸建住宅窓 → 表出入口 → その他出入口
共同住宅(3階建以下)表出入口 → 窓 → その他出入口
共同住宅(4階建以上)表出入口 → 窓 → その他出入口
住宅の形態手口(1位→3位)
一戸建住宅ガラス破り → 無締り → 合かぎ
共同住宅(3階建以下)無締り → ガラス破り → 合かぎ
共同住宅(4階建以上)無締り → 合かぎ → ガラス破り

(出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威」

ここから読み取れることは2つあります。

  • 戸建住宅では窓からの侵入が1位。玄関ドアの対策だけでは経路が残ります
  • いずれの形態でも「無締り」=施錠していない状態での被害が多い。設備より前に施錠の習慣が効きます

警察庁も「窓とドアの防犯対策を行いましょう」「防犯性能の高い建物部品(CP部品)を活用しましょう」と案内しています。玄関ドアの交換は、そのうちのドア側の対策にあたります。

玄関ドアが狙われる主な手口

警察庁が挙げている、ドアに対する代表的な手口です。

手口内容
ドア錠こじ破りドアと枠の隙間にバールなどを差し込み、てこの原理で錠を壊す
ピッキング特殊工具を鍵穴に入れて短時間で解錠する
サムターン回しドアスコープの穴や隙間から工具を入れ、室内側のつまみを回す
カム送り解錠シリンダーを迂回して錠ケースに直接働きかけて解錠する
合かぎ複製された鍵を使う

いずれも「短時間で開くかどうか」が狙われるかどうかを分けます。古いドアほど、これらの手口に対応した構造になっていない可能性が高くなります。

最新の玄関ドアに備わっている防犯の仕組み

リフォーム用の玄関ドアには、上記の手口に対応した構造が採り入れられています。LIXIL リシェント玄関ドア3を例に挙げます(出典:LIXIL リシェント玄関ドア3「防犯」)。

室外側の対策

  • 2ロック仕様(標準装備):解錠に時間がかかる鍵ほど狙われにくくなります。シリンダー自体も不正解錠しづらい構造です
  • 3つの鎌付デッドボルト:扉と枠のかみ合わせを強化し、こじ破りへの抵抗力を高めています(アルミ仕様は2か所)
  • ディンプルキー:表面に多数のくぼみがある複製困難な鍵で、耐ピッキング性能10分以上とされています
  • S型ハンドル(選択品):鍵穴がカバーで覆われるため、ピッキング対策になります

室内側の対策

  • 安全合わせガラス:2枚のガラスの間に特殊中間膜を挟み、一般的なガラスに比べて耐貫通性に優れています
  • セキュリティサムターン:ボタンを押すだけでつまみを取り外せます。外出時や就寝時に外しておけば、サムターン回しの対象になりません
  • ドアガード:一定幅以上開かないようにできます。ただしメーカーは「簡易的に扉を固定するもののため、防犯性能はありません」と注記しています

YKK AP ドアリモの「スマートコントロールキー」、三協アルミ ノバリスの「e・エントリー」も、防犯に配慮した電気錠として用意されています。各シリーズの違いは玄関ドアメーカー比較:LIXILリシェント・YKK APドアリモ・三協アルミノバリスの違いをご覧ください。

電気錠は「閉め忘れ」への対策になる

統計で上位に入る「無締り」は、設備では解決しにくい問題です。ここに効くのが電気錠の自動施錠機能です。

LIXILは、テンキー付屋外リーダーとワイヤレス屋内ボタンをセットで使うことで「FamiLockの自動施錠機能によりカギの閉め忘れがなくなり、防犯面でも安心です」と説明しています。鍵を持ったまま施解錠できるため、荷物で両手がふさがっているときにも施錠が後回しになりません。機種ごとの違いは玄関ドアのスマートキーとは?3メーカーの電気錠と選び方で比べています。

一方で、電池切れや停電時に解錠できなくなる場合があるため、外出時は手動キーを携帯するようメーカーが案内しています。電池切れや停電時の備えは電気錠の電池・停電・締め出し。使う前に知っておくことで扱っています。

玄関ドアだけでは足りないこと

戸建住宅の侵入口1位は窓です。玄関ドアを新しくしても、次の点は残ります。

  • 窓のガラス破り対策:警察庁は、補助錠・防犯フィルム・防犯ガラス・面格子・窓シャッターを挙げています
  • 合かぎの管理:郵便受けや玄関付近に鍵を置かない、複製は必要最低限にする
  • 侵入しにくい環境づくり:センサー付きライト、植栽の剪定、足場になる物を置かない

窓側の断熱・防犯対策については、姉妹サイトの内窓リフォームネットもあわせてご覧ください。国の補助金も、玄関ドアと窓をあわせて工事することが条件になっています(【2026年度】玄関ドアの交換に補助金は使える?窓とセットが条件になる理由)。

よくある質問

玄関ドアを交換すれば侵入されなくなりますか

侵入されないと言い切ることはできません。防犯対策の考え方は、侵入に時間がかかる状態をつくって狙われにくくすることです。ドア・窓・周囲の環境をあわせて対策すると効果が高まります。

鍵だけを交換する方法と比べてどうですか

鍵の交換はピッキングや合かぎへの対策になりますが、こじ破りのようにドアや枠の強度が関わる手口には効きません。ドアごと交換すると、鍵・かみ合わせ・ガラスをまとめて新しくできます。鍵の不調そのものの切り分けは玄関ドアの鍵が回らない・重い。原因の切り分けとやってはいけないことをご覧ください。

採光デザインのドアは防犯上不利ですか

ガラス部分には安全合わせガラスを採用したものがあり、耐貫通性に配慮されています。あわせてセキュリティサムターンを使うと、ガラスを破られた場合のサムターン回し対策になります。

費用はどのくらいかかりますか

玄関ドアSHOPの取扱商品は工事費・税込244,700円からです。詳しくは玄関ドアリフォームの費用相場は?仕様別の価格と見積りの内訳を解説をご覧ください。

まとめ

  • 戸建住宅の侵入口は窓が1位、表出入口が2位(警察庁)。ドアだけの対策では経路が残る
  • ドアに対する手口は、こじ破り・ピッキング・サムターン回し・カム送り解錠・合かぎ
  • 最新の玄関ドアは2ロック・鎌付デッドボルト・ディンプルキー・安全合わせガラスなどで、いずれの手口にも対応した構造になっている
  • 統計で多い「無締り」には、電気錠の自動施錠機能が有効
  • 窓の対策と鍵の管理、周囲の環境整備をあわせて考える

選んだあとに「思っていたのと違う」とならないための注意点は玄関ドアリフォームで後悔しないために。よくある失敗と防ぎ方にまとめています。どの仕様を選べるかは、既存の枠の寸法と状態によって決まります。玄関ドアSHOPでは無料の現場調査・採寸を承っていますので、お気軽にご相談ください。取扱商品は玄関ドアの商品一覧でご覧いただけます。

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