玄関ドアのストッパー。開けたまま固定する2つの仕組みと、戸当たり・後付けの注意

玄関ドアを開けたまま止めるしくみは、主にドアクローザのストップ機能と、少し開けて固定できるドアガードの2つです。LIXIL リシェント玄関ドア3は、約80度と約130度で止まる「2ストップ仕様」のドアクローザが標準装備です。ストップ機能は止めておくだけでロックはされないため、風のある日は注意が必要です。3シリーズの仕様とメーカーの注意を整理します(価格は2026年10月時点)。
商品は価格帯(工事費・税込)で確認できます。
玄関ドアを止める部品は3つ
| 部品 | 止まる位置 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| ドアクローザのストップ機能 | 大きく開いた角度 | 荷物の出し入れ |
| 通風(採風)機能付きドアガード | 少しだけ開いた位置 | 換気・通風 |
| 後付けの床・壁のストッパー | 取り付けた位置 | 開いた扉を受ける |
「戸当たり」という言葉は、玄関ドアの部位としては、扉を閉めたときに当たる枠側の部分を指します。気密材(ゴム)が付く場所です(玄関ドアの各部の名称。上・横・下の位置で引ける早見表と、戸先とは)。開いた扉を受ける金具とは別です。
ドアクローザのストップ機能(3シリーズのカタログ)
LIXILはカタログで「ドアの開けっ放しを防ぐドアクローザは、荷物を運ぶときなどは開けたまま固定が可能です。」と説明しています。3シリーズのカタログで確認できた内容です。
| シリーズ | ストップ機能 | カタログ |
|---|---|---|
| LIXIL リシェント玄関ドア3 | 「2ストップ仕様」が標準装備(約80度・約130度)。角度を自由に設定できる「フリーストップ仕様」も選べる | p.176 |
| 三協アルミ ノバリス | 「ストップ角度を任意の角度で設定できます」とするドアクローザが<選択品>。高断熱仕様は設定なし | p.154・p.209 |
| YKK AP ドアリモ | カタログでは記載を確認できなかった | — |
LIXILの2ストップ仕様は、約80度を「普段使い」、約130度を「大きな荷物を運ぶときなど」の位置としています。LIXILの仕様表では、ストップ角度の調整は「フリーストップ仕様のみ対応」です(カタログ p.182)。
交換後のお客様の声です。
扉の開け閉めが楽になったが扉のストッパーが二段階と言う事ですが残念ながら二段目が壁に当たって止まらない、何とか角度の調整ができないですか。
(2023年5月・愛知県)
「ストッパーは、途中で止められたらもっと良いと思いました。」(2022年12月・大阪府)という声もあります。扉の近くに壁がある玄関では、ストップの仕様を現場調査の際にご相談ください。
壁や照明に当たるのを防ぐ「バックチェック」
扉が勢いよく開いて壁などに当たるのを抑える機能が、バックチェック機構です。YKK APは「約70°から油圧が働いて、急激にドアが開くことを押さえる機能」と説明しています。
- LIXIL:XEモデルに標準装備。「はさみ込み事故や照明器具などにドアがぶつかりキズが付くことを抑制します。」(カタログ p.176)
- 三協アルミ:<選択品>。「急激な開扉による、人身事故やドア・壁などの損傷を防ぎます。」高断熱仕様 Fクラスは標準装備です(カタログ p.154)
開けたまま固定するときの注意
ストップ機能はロックではない
YKK APは、ストップ機構について「止まった状態でロックする機構にはなっていません」としています。強風や、窓の開閉で家の中を通る突風などで強い力が加わると、「ドアが急に開いたり閉まったりすることがあります。」とも説明しています(出典:YKK AP よくあるお問い合せ「ドアクローザーの機能について教えてください。」)。
LIXILは取扱い説明書で「風の強いときはドアを閉めて、必ず錠をかけてください。」とし、「小さなお子さまが出入りする時は、保護者が付き添って開閉するようにしてください。」と案内しています(出典:LIXIL 取扱い説明書 玄関ドア・引戸 お施主さま用(MAP-999C) p.40)。台風のときの備えは台風・地震と玄関ドア。壊れる前にできることと、壊れたあとの動き方をご覧ください。
ドアガードでの固定は短い時間だけ
リシェント玄関ドア3のドアガードは「固定機能付なので、採風時など使用シーンに応じてドアを定位置で開いたまま固定させることができます。」とされています(カタログ p.177)。ただしYKK APは、通風機構について「外出時、就寝時など長時間の使用は行わないでください。」としています(出典:YKK AP よくあるお問い合せ「通風・ロック機構付ドアガードの使い方を教えてください。」)。
自動で施錠する電気錠との組み合わせにも注意があります。三協アルミは、e・エントリー SLタイプの注意事項で「採風付きドアガードの採風機能は使用しないでください。」としています。開いた状態が続くと、施錠のためにデッドボルトが出て開閉の妨げになるためです(ノバリス カタログ p.172)。自動施錠の仕組みは玄関ドアのオートロック(自動施錠)の仕組み。設定の切り替え・締め出し対策と後付け型で扱っています。
床・壁のストッパーを後付けする場合
YKK APは、ドアクローザの速度を調整するときは「ドアを開けてドアストッパーなどで固定してから調整をしてください。」としています。一方、YKK APの部品販売サイトの玄関ドア用部品の分類に、戸当り・ドアストッパーの項目はありませんでした(2026年10月16日確認)。LIXIL・三協アルミの公式サイトでも、玄関ドア用の後付けストッパーの案内は確認できませんでした。
床や壁にねじで留めるストッパーは、穴をあけることになります。賃貸住宅では、取り付ける前に管理会社または貸主へご相談ください(賃貸の玄関ドアは交換できる?借主・貸主それぞれの立場から)。
よくある質問
今のドアクローザにストップ機能があるか分かりません
LIXILはストップの調整部を4タイプに分けて案内しています。見分け方と解除の手順は玄関ドアが閉まらない・閉まりきらない。どこで止まるかで分かる原因と確認の順番をご覧ください。他社のドアは取扱説明書でご確認ください。
交換するときにストップの仕様を選べますか
カタログでは、リシェント玄関ドア3はフリーストップ仕様、ノバリスはストップ角度を設定できるドアクローザを選べるとしています。玄関ドアSHOPで選べる仕様は、現場調査・お見積りの際にご確認ください。取扱229商品は、工事費込み278,600円からです(2026年10月時点・税込)。
あわせて読みたい記事:ドアクローザーが止まらない・開けたまま止められない。ストップ機能の種類と調整・解除、ドアガード(U字ロック)の外し方。メーカーの部品名・種類と、外から開かないとき
まとめ
- 玄関ドアを開けたまま止めるのは、ドアクローザのストップ機能と、通風(採風)機能付きドアガードの2つ
- リシェント玄関ドア3は約80度・約130度の2ストップ仕様が標準。ノバリスはストップ角度を設定できるドアクローザが選択品
- ストップ機能はロックではない。強風時はドアを閉めて施錠する
- ドアガードでの固定は短い時間だけ。自動施錠の電気錠では使わないよう注意しているメーカーもある
- 床・壁の後付けストッパーは、メーカーの玄関ドア用部品としての案内を確認できなかった。賃貸は付ける前に相談する
止めたい角度や壁・照明の位置は、無料の現場調査の際にお伝えください。