玄関ドアの各部の名称。戸先・吊元・沓摺・ドアクローザ・ストライクを図なしで覚える

玄関ドアの不具合を業者に伝えるとき、「ドアの上に付いている、閉めるときにゆっくりになるやつ」より「ドアクローザー」と言えたほうが、話が早く正確に進みます。この記事は、玄関ドアの各部の名称を、LIXILの公式資料の表記にもとづいて整理した用語集です。不具合の症状ごとに、どの部位を見ればよいかもあわせて示します。
ドア本体と枠
| 名称 | どこか・何をするか |
|---|---|
| ドア本体(扉) | 開閉する板の部分。親子ドアでは大きいほうが親扉、小さいほうが子扉 |
| 枠 | ドアを囲む四方の部材。カバー工法では既存の枠の上に新しい枠をかぶせる |
| 下枠(沓摺・くつずり) | 床側の枠。またぐ部分で、段差になる |
| 戸先(とさき) | ドアの、鍵やハンドルが付いている側の端 |
| 吊元(つりもと) | ドアの、丁番が付いている側。ドアを吊っている側 |
| 戸当たり | 枠側の、閉めたときにドアが当たる部分。気密材(ゴム)が付く |
| ランマ(欄間) | ドアの上に付く固定部分。採光窓になることが多い |
| 袖 | ドアの横に付く固定のガラス面(片袖・両袖) |
ドアタイプ(片開き・親子・片袖・両袖)は玄関ドアの種類は4タイプ。片開き・親子・片袖・両袖の違いと選び方、ランマはランマ付き玄関ドアとは?高さの目安と、無くすと暗くなる理由で扱っています。
金物(LIXIL公式の各部名称)
LIXILのQ&A「玄関ドアの各部名称」に掲載されている部位と、その説明です。
| 名称 | LIXILの説明 |
|---|---|
| 丁番(ちょうばん) | 「ドア本体や子扉を枠に吊り込む金具です。」 |
| ドアクローザ | 「ドアをゆっくり閉じる機能があります。」 |
| 把手(ハンドル) | 「いろいろなタイプがあります。」 |
| ストライク(ラッチ受部・デッドボルト受部) | 「ドアを閉める際や施錠する際に出る、金属の棒を受ける金具」 |
| シリンダー錠・下シリンダー錠(ツーロック) | 「ひとつのキーで、外からシリンダー錠と下シリンダー錠の両方を開け閉めできます。」 |
| セキュリティサムターン | 室内側のつまみ。ガラス破損時の防犯機能を備える |
| ドアガード・ガードロック・ドアチェーン | 「訪問者確認用です。錠ではありません。」 |
| フランス落し | 「子扉を固定する金具です。」 |
出典:LIXIL Q&A「玄関ドアの各部名称」(2026年9月確認)。名称はメーカーによって表記が異なることがあります(例:ドアクローザ/ドアクローザー)。
錠まわりの用語
| 名称 | 意味 |
|---|---|
| ラッチ | ハンドルを回すと引っ込む、斜めの面を持つ金属の棒。閉めた状態を保つ |
| デッドボルト | 鍵を回すと出る四角い金属の棒。施錠のための部品 |
| シリンダー | 鍵を差し込む部分。ピッキング対策の性能はここで決まる |
| サムターン | 室内側の、指でつまんで回す施錠のつまみ |
| ツーロック(ワンキーツーロック) | 上下2か所の錠。ひとつの鍵で両方を操作できる |
| 電気錠(電子錠) | タッチキー・リモコン・カードで施解錠する錠。電池または電源が要る |
鍵の不具合の切り分けは玄関ドアの鍵が回らない・重い。原因の切り分けとやってはいけないこと、電気錠は玄関ドアのスマートキーとは?3メーカーの電気錠と選び方と電気錠の電池・停電・締め出し。使う前に知っておくことで扱っています。
症状から部位を探す
| 症状 | 見る部位 | 関連記事 |
|---|---|---|
| 閉まるときに「バタン」と音がする・閉まりきらない | ドアクローザ | ドアクローザーの調整と交換の判断 |
| 開け閉めが重い・引っかかる | 丁番・ラッチ・ストライク | 玄関ドアが重い・開けにくい |
| 鍵が回らない・抜けない | シリンダー・デッドボルト・ストライク | 鍵が回らない・重い |
| 隙間風が入る | 戸当たり(気密材)・下枠・丁番 | 隙間風はどこから? |
| ハンドルがぐらつく・熱い | 把手(ハンドル) | 玄関ドアのハンドル |
| 子扉が固定できない | フランス落し | 親子ドアとは |
| またぐ段差が高い | 下枠(沓摺) | 段差は増える? |
カバー工法で新しくなる部位
カバー工法では、ドア本体・枠(既存の枠の上にかぶせる)・丁番・ドアクローザ・錠・ハンドル・戸当たりの気密材が、すべて新しいものに替わります。既存のまま残るのは、古い枠の芯(新しい枠の下地)と、その外側の壁です。仕組みは玄関ドアのカバー工法とは?最短1日で終わる仕組みと向かないケースをご覧ください。
つまり、上の表の症状は、原因が金物の摩耗でも枠のゆがみでも、交換すれば同時に解消します。部品単位の修理で対応できるかどうかは、既存ドアのメーカーに部品の供給があるかによります。
よくある質問
「ドアクローザ」と「ドアクローザー」はどちらが正しいですか
どちらも使われます。LIXILの各部名称では「ドアクローザ」、一般には「ドアクローザー」の表記が多く見られます。同じ部品です。
ドアガードは鍵の代わりになりますか
なりません。LIXILの説明にあるとおり「訪問者確認用です。錠ではありません。」施錠はシリンダー錠・サムターンで行います。
現場調査で聞かれる部位はどこですか
枠の寸法と状態(さび・腐食)、下枠の高さ、ドアタイプ、既存の錠の位置などです。事前に写真を送る場合は、ドア全体・枠の四隅・下枠・ハンドルまわりを撮っておくと話が早く進みます(玄関ドアリフォームの見積りの取り方。確認したい6項目と業者選び)。
まとめ
- ドアの端は「戸先」(鍵側)と「吊元」(丁番側)。床側の枠は「下枠(沓摺)」
- 金物の名称はLIXIL公式の表記で:丁番・ドアクローザ・把手・ストライク・シリンダー錠・サムターン・ドアガード・フランス落し
- ドアガードは錠ではない。施錠はシリンダー錠とサムターン
- 症状ごとに見る部位が決まっている。業者に伝えるときは部位名で
- カバー工法では、古い枠の芯以外の部位がすべて新しくなる
部位名が分からなくても、現場調査でご説明します。玄関ドアSHOPでは無料の現場調査・採寸を承っていますので、お気軽にご相談ください。