親子ドアとは?子扉の役割・対応寸法・後悔しやすい点

親子ドアは、大きなドア(親扉)と小さなドア(子扉)を組み合わせた玄関ドアです。ふだんは親扉だけを使い、大きな荷物を運ぶときに子扉も開けて間口を広げられます。玄関ドアSHOPの取扱229商品のうち188点が親子タイプに対応し、対応する幅は781〜1,496mmです(2026年8月時点)。この記事では、親子ドアの仕組み、向いている家、そして「子扉をほとんど開けない」という後悔を防ぐ考え方を整理します。
親子ドアの仕組み
親扉は通常のドアと同じく丁番で開閉し、鍵もこちらに付きます。子扉は「フランス落し」という金具で上下の枠に固定されており、必要なときだけ固定を外して開けます。LIXILの各部名称では、フランス落しを「子扉を固定する金具です」と説明しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ふだんの出入り | 親扉のみ。子扉は固定したまま |
| 大きな荷物の搬入 | 子扉の固定を外し、両方を開ける |
| 対応する幅 | 781〜1,496mm(取扱商品の実測) |
| 対応商品 | 188点(4タイプすべてに対応する商品) |
親子タイプの商品は親子タイプの玄関ドア一覧でご覧いただけます。4タイプの全体像は玄関ドアの種類は4タイプ。片開き・親子・片袖・両袖の違いと選び方で扱っています。
親子ドアが向いている家
- 今も親子ドアが付いている:カバー工法では既存の開口部に合わせるため、同じタイプへの交換が基本です
- 大型家具・家電の搬入経路が玄関しかない:子扉を開ければ間口が広がります。カバー工法では開口部がわずかに小さくなるため、搬入経路として玄関を使う予定がある家では親子タイプが選択肢になります(玄関ドアのカバー工法とは?最短1日で終わる仕組みと向かないケース)
- 将来の介護・車椅子を見据えている:「将来車椅子になった時のことを考え、(親子扉など)選びました」(2015年5月・神奈川県)という声があります。子扉を開ければ車椅子の通行幅を確保しやすくなります
「親子ドア 後悔」で挙がりやすい3点
1. 子扉をほとんど開けない
もっとも多い後悔です。引っ越しや大型家電の搬入は年に何度もあることではなく、子扉を開ける機会は想像より少ないのが実情です。子扉の分だけ価格が上がるため、「明るさが目的」なら固定のガラス面が大きい片袖タイプのほうが目的に合います(片袖タイプの玄関ドアとは?対応寸法・向いている玄関・袖は開かないという注意点)。
2. 子扉側の金具が傷む
年数が経つと、子扉を固定する金具や鍵に不具合が出ることがあります。「子扉の留め金が折れたり」(2025年4月・大阪府)、「親子扉の鍵が2箇所の内の1箇所がつぶれていた」(2019年3月・大阪府)という声は、いずれも交換のきっかけとして挙がっています。金具の不具合は開閉の重さや施錠の不安につながります(玄関ドアの鍵が回らない・重い。原因の切り分けとやってはいけないこと)。
3. 音と隙間
親扉と子扉の合わせ目は、片開きにはない部分です。古い親子ドアでは、ここから隙間風が入ったり、閉めたときの音が大きくなったりします。「古い親子扉だったので音がうるさかったり、開けづらかったが、新しい扉になり音も静かになった」(2025年4月・福岡県)という声があります。枠ごと新しくすることで合わせ目の建て付けも新しくなります。
子扉の開け方と、ふだんの注意
子扉を開けるときは、親扉を開けたあと、子扉の内側にあるフランス落しの上下を外します。閉めるときは逆に、子扉を閉めて上下を固定してから親扉を閉めます。子扉の固定が甘いまま親扉を閉めると、合わせ目に隙間ができ、施錠できないことがあります。
- 子扉は年に数回しか開けないため、金具の動きが固くなっていることがあります。無理に動かさず、動きが渋いときは可動部の掃除から試してください(玄関ドアのお手入れ方法。やってはいけないことと交換のサイン)
- 子扉を開けたまま強い風が吹くと、扉があおられて丁番を傷めることがあります。搬入のときは扉を押さえるか、風の弱い時間を選んでください
- 電気錠付きの商品では、子扉の固定が外れていると施錠できない仕様のものがあります。詳細は商品のカタログでご確認ください
片開きから親子へ変えられるか
今の開口部の幅が781mm以上あり、親子タイプが収まる場合は変えられることがあります。ただし、今より広い幅が必要になる変更は、開口に収まらなければ選べません。壁を壊して開口を広げる工事はカバー工法の範囲外です。どのタイプが選べるかは現場調査で確認します(うちの玄関ドアは交換できる?対応サイズと測り方)。
よくある質問
親子ドアは片開きよりいくら高くなりますか
同じ商品でも子扉のぶん価格は上がりますが、金額は商品とサイズで決まります。玄関ドアSHOPの価格表はタイプごとに分かれていないため、親子タイプの一覧から商品ページでご確認ください。
子扉にも鍵は付きますか
子扉はフランス落しで枠に固定され、親扉の鍵で全体が施錠される構造です。子扉単独の鍵の有無や仕様は商品によるため、商品ページのカタログでご確認ください。
親子ドアにランマは付けられますか
親子ランマ付の設定があります。開口部の高さが2,453mmを超える場合はランマ付が必要になります(ランマ付き玄関ドアとは?高さの目安と、無くすと暗くなる理由)。
まとめ
- 親子ドアは親扉+子扉。子扉はフランス落しで固定し、必要なときだけ開ける
- 対応幅は781〜1,496mm、188点が対応
- 向いているのは、搬入経路が玄関しかない家と、将来の車椅子通行を見据える家
- 子扉を開ける機会は想像より少ない。明るさが目的なら片袖のほうが合う
- 古い親子ドアは子扉の金具・合わせ目の隙間と音が不具合になりやすい
今の開口部でどのタイプが選べるかは、現場調査で確認します。玄関ドアSHOPでは無料の現場調査・採寸を承っていますので、お気軽にご相談ください。