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寒冷地の玄関ドア。凍結・結露・積雪への備え

寒冷地の玄関ドア。凍結・結露・積雪への備え

冬にドアの内側が凍りつく。鍵穴が凍って開かない。寒冷地の玄関ドアには、暖かい地域とは違う困りごとがあります。この記事では、実際に寒冷地で交換された方の声をもとに、凍結・結露・積雪への備えを整理します。

寒冷地で起きること

お客様の声には、次のような状況が寄せられています。

冬はドアが結露し凍って開かないので寒冷地仕様の暖かいドアにしようと思いました。施工後はドアの結露もなく玄関がとても暖かくなりました。

(2023年2月・岩手県)

施工前の玄関ドアは断熱仕様ではなく、冬は内側が凍りつき、寒さが身に染みる日々でした。今回取り付けて頂きましたドアは断熱仕様にて、その違いは施工して頂いた日から判りました。

(2019年1月・長野県)

共通しているのは「断熱材が入っていないドアだった」という点です。

なぜドアの内側が凍るのか

結露が凍ったものです。順番はこうなります。

  1. 断熱材のないドアは、外気の冷たさがそのまま室内側の表面に伝わる
  2. 室内の湿った空気がその冷たい面に触れて結露する
  3. 表面温度が氷点下まで下がると結露した水が凍る

つまり凍結は結露の延長線上にあります。結露そのものの仕組みは玄関ドアの結露はなぜ起きる?で詳しく扱っています。

断熱材が入っていれば、外気の冷たさが室内側へ伝わりにくくなり、表面温度が下がりにくくなります。結露の量が減れば、凍る量も減るという関係です。

グレードの選び方

寒冷地では上位グレードを選ぶ意味がはっきりしています。玄関ドアSHOPで選べるのは次のとおりです。

メーカー上位グレード構造の特徴
YKK AP ドアリモD50 高断熱ドアアルミ樹脂複合枠+採光デザインはトリプルガラス
LIXIL リシェント高断熱仕様 / k2地域に応じた仕様の選択を案内
三協アルミ ノバリスK2 仕様数字が小さいほど上位

とくに枠の構造に注目してください。アルミは熱を伝えやすい金属です。扉に断熱材が入っていても、枠がアルミのままなら枠が冷えます。YKK APはD50について「アルミ樹脂複合枠を採用。採光デザインにはトリプルガラスを採用し、トップクラスの断熱性能を実現しています」と公表しています。

グレードごとの価格差は1段でおおむね1万〜4万円です。凍結が毎年の悩みであれば、上げる判断がしやすい金額です(玄関ドアの断熱グレードの選び方)。

鍵穴の凍結

寒冷地ならではの困りごとです。

玄関ドアが経年によって鍵がかけずらくなった事と、寒冷地のため鍵穴が凍ってしまい困った経験があった為交換を決めました。

(2015年5月・北海道)

鍵穴に入った水分が凍ると、鍵が刺さらない・回らないという状態になります。ここでやってはいけないのが、油系の潤滑剤を使うことです。

YKK APは「油が含まれている潤滑剤(CRC、シリコーンスプレーなど)を使用しないでください。ホコリやゴミがカギ穴内部に付着し、作動不良や故障の原因になります」と明記しています(出典:YKK AP よくあるお問い合せ)。凍結時も同じです。日常の手入れと正しい対処は玄関ドアの鍵が回らない・重いをご覧ください。

電気錠という選択肢

鍵穴に鍵を差し込まずに施解錠できる電気錠なら、凍結による「刺さらない・回らない」を避けられます。ただし電池切れ・停電に備えて手動キーの携帯が前提であり、そのときは鍵穴を使うことになります(玄関ドアのスマートキーとは?)。

また、寒さは電池の消耗にも影響します。残量の警告が出たら早めに交換してください。

積雪とドアの関係

状況考え方
ドアの前に雪が積もって開かない外開きのドアでは起きます。ドアの交換では解決しません。除雪または風除室の検討になります
庇からの落雪でドアが破損した火災保険の雪災が関わる場合があります(玄関ドアの破損は火災保険で直せる?
下枠に雪や氷が入り込む下枠・レールは砂やゴミがたまりやすい場所。こまめな手入れが要ります(お手入れ方法
風除室がある玄関ドアが直接外気に触れないため、条件が変わります。現場調査でご相談ください

積雪そのものへの対策は、玄関ドアの交換ではできません。ここは期待とのズレが起きやすい部分なので、先にお伝えしておきます。

工事は冬でもできるか

カバー工法は壁を壊さないため、工事は最短1日で終わります。ただし工事中は玄関が開いた状態になる時間帯があります。寒冷地の冬は、室内の温度が下がることを見込んでおいてください。

凍結が動機であれば、本格的に寒くなる前の工事が自然です。現場調査から商品の手配、工事日の確定までには一定の期間がかかります(玄関ドアの交換はいつがいい?)。

よくある質問

寒冷地仕様という商品はありますか

玄関ドアSHOPの取扱商品は断熱性能でグレードが分かれており、上位グレードを選ぶ形です。地域ごとにどのグレードが適切かは、メーカーが地域に応じた仕様の選択を案内しています。現場調査の際にご相談ください。

断熱ドアにすれば凍らなくなりますか

凍らなくなるとお約束することはできません。結露の量は室内の湿度・換気・暖房の使い方にも左右されるためです。ただし表面温度が下がりにくくなるため、条件は改善します。

採光デザインは寒冷地に向きませんか

ガラス部分は扉の面材とは構造が違うため、同じグレードでもデザインによって性能は変わります。上位グレードではガラス自体も断熱性の高いものが使われますので、採光を取りたい場合はグレードもあわせて上げる考え方が現実的です(玄関が暗いのは玄関ドアで変わる?)。

寒冷地でも工事は1日で終わりますか

カバー工法の目安は最短1日です。ただしメーカーも「現場の状況により施工に必要な時間は異なります」と注記しています。積雪の状況によっては日程の調整が必要になる場合があります(玄関ドアのカバー工法とは?)。

まとめ

  • ドア内側の凍結は結露の延長線上。断熱材があれば表面温度が下がりにくくなる
  • 上位グレードは枠の構造から違う(アルミ樹脂複合枠など)。寒冷地では選ぶ意味がはっきりしている
  • 鍵穴の凍結に油系潤滑剤は使わない。故障の原因になる
  • 電気錠は凍結時の使い勝手で有利。ただし手動キーの携帯が前提
  • 積雪でドアが開かない問題は、ドアの交換では解決しない
  • 凍結が動機なら、本格的に寒くなる前の工事が自然

お住まいの地域と玄関の条件によって、適したグレードは変わります。玄関ドアSHOPでは無料の現場調査・採寸を承っていますので、お気軽にご相談ください。取扱商品は玄関ドアの商品一覧でご覧いただけます。

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