玄関ドアのガラスの種類と防犯。型ガラス・Low-E複層・防犯合わせとCP部品

玄関ドアのガラスは、型ガラス(表面に型模様を付けたガラス)を組み込んだ複層ガラスが中心です。メーカー3社のカタログでは、断熱の仕様が上がるとLow-E複層ガラスやトリプルガラスになり、アルミ仕様では合わせガラスが中心です。ガラスの種類、玄関ドアSHOPの商品のガラス、防犯合わせガラスとCP部品について公式に確認できることを整理します。
玄関ドアSHOPの商品は、採光のデザインで絞り込んで確認できます。
玄関ドアに使われるガラスの種類
| 種類 | つくり |
|---|---|
| 型ガラス(型板ガラス) | 表面に型模様を付けたガラス。光を通し、視線を遮る |
| 複層ガラス | 2枚のガラスの間に空気層を設けたもの |
| Low-E複層ガラス | 複層ガラスの1枚を低放射(Low-E)ガラスにしたもの |
| トリプルガラス | 3枚のガラスの間に2つの層を設けたもの |
| 合わせガラス | 2枚のガラスの間に中間膜を挟んだもの |
| 防犯(安全)合わせガラス | 中間膜を厚くして耐貫通性を高めたもの |
YKK APは採光付きのドアについて「ガラス部には型ガラス(表面に型模様を付けたガラス)を採用。」とし、夜間は室内照明をつけると外から見える場合があると説明しています。袖FIX(扉の横の固定ガラス)には「乳白色の防犯ガラスを採用し」としています(出典:YKK AP「玄関ドアの教科書 採光」)。
Low-E複層ガラスについて、三協アルミは「2枚のガラス(1枚はLow-Eガラス)と中間空気層で、断熱・防露性に優れています。」と説明しています(ノバリス カタログ p.150)。
玄関ドアSHOPの商品はどのガラスか
商品ページの仕様はメーカー・仕様(アルミ/断熱/高断熱)・ドアタイプ・カラー・幅・高さの6項目で、ガラスの欄はありません(2026年9月時点)。ただし、商品名の仕様(k2・D2・K2など)をカタログの仕様表と照らすと、扉本体の標準のガラスが分かります。
| シリーズ・仕様 | 採光デザイン | 扉本体の標準のガラス |
|---|---|---|
| リシェント 高断熱仕様 | 11点 | 樹脂スペーサーLow-E複層ガラス |
| リシェント k2仕様 | 19点 | Low-E複層ガラス |
| リシェント k4仕様 | 17点 | 複層ガラス |
| リシェント アルミ仕様 | 8点 | カスミ合わせガラス ※ |
| ドアリモ D50 | 12点 | ダブルLow-Eトリプルガラス |
| ドアリモ D30 D2仕様 | 40点 | Low-E複層ガラス |
| ドアリモ D30 D4仕様 | 40点 | 複層ガラス |
| ドアリモ アルミドア | 13点 | 合わせガラス ※ |
| ノバリス K2仕様 | 9点 | Low-E複層ガラス |
| ノバリス K4仕様 | 11点 | 複層ガラス |
| ノバリス アルミ仕様 | 2点 | 乳白色フィルム入り合わせガラス |
点数は2026年10月時点の取扱商品、ガラスは3社の2026年版カタログによります。※の仕様や一部のデザインには、ガラスが有償品・別途品のものや、表と違うガラスのものがあります。実際のガラスは、商品ページの「この商品のメーカーカタログを見る」か現場調査でご確認ください(玄関ドアのカタログの見方。カタログ価格と販売価格の関係、確認すべき5つの欄)。
防犯合わせガラスとは
ガラスの間に樹脂の中間膜を挟んだものが合わせガラスで、中間膜を厚くして割られにくくしたものが防犯合わせガラスです。LIXILは次のように説明しています。
安全合わせ複層ガラス(防犯合わせ複層ガラス)は、特殊中間膜を厚く(30ミル 以上)とすることで耐貫通性を高めて、こじ破りや打ち破りに対して高い効果があります。
出典:LIXIL Q&A「防犯合わせ複層ガラスと一般の合わせ複層ガラスの違い」(2026年10月確認)
同じQ&Aは、合わせガラスは「割れても破片が飛び散りにくく地震や台風の際も安心です。」とする一方、「網入りガラス及び格子入りガラスは、防犯性はありません。」と注意しています。リシェント玄関ドア3の安全合わせガラスは「45mil(1.143mm)の特殊中間膜を使用。」とされています(出典:LIXIL リシェント玄関ドア3「防犯」)。
リシェント玄関ドア3のカタログでは、安全合わせガラスは「選択品」で、両開きと防火戸は選べません。取扱商品では25点のデザイン・仕様が設定の対象です。選べるかと費用は、現場調査の際にご確認ください。
採光と防犯:公式で確認できること
CP部品(防犯建物部品)とガラス
CP部品は「侵入までに5分以上の時間を要する」など一定の防犯性能があると評価された建物部品です(出典:警察庁「官民合同会議」)。目録の解説では、低層住宅用ドアについて「ガラスが侵入可能な寸法の場合は防犯ガラス又は防犯フィルムを使用する必要があります。」としています(出典:「防犯性能の高い建物部品」目録検索システム)。
この目録のドアには、リシェント、ドアリモ玄関ドアD30、ノバリス玄関ドアの名前で掲載があります(2026年9月2日現在)。ただし一覧はシリーズ名単位で、対象の仕様までは読み取れません。YKK APのカタログには「防犯建物部品仕様は手動錠のみの設定です。」とあり、D50には「防犯建物部品仕様の設定はありません。」とあります。
商品ページではCP仕様かどうかを確認できないため、現場調査の際にご確認ください。警察庁は、CPマークは「あらゆる状況において5分以上侵入を防ぐ性能を保証するものではない」とも注記しています(出典:警察庁「防犯性能の高い建物部品」の共通標章について)。
ガラスを破られたときに備える部品
YKK APは「サムターンは簡単に外せるため、ガラスが破られてもドアを内側から開けられる心配がありません。」としています(ドアリモ カタログ p.10)。LIXIL・三協アルミも取り外せるサムターンをガラス破りの対策に挙げています(サムターン回しの対策は?防犯サムターンの仕組みと、3メーカーの取り外せるつまみ)。
⚠ ガラスが割られにくいことと、侵入されないことは別です。鍵を含めた防犯は玄関ドアの防犯性は交換で上がる?ピッキング・こじ開け対策と鍵の選び方をご覧ください。
ガラスの面積は採光デザインで決まる
デザイン区分のある228点のうち、採光のあるデザインは182点(上部42・スリット104・小窓51・全面29。重複あり)、いずれにも属さないのは46点です。ガラス面が大きいほど明るくなり、同時に見え方と防犯の検討が要るようになります。
4種類の違いは玄関ドアの採光は4種類。上部・スリット・小窓・全面の違いと、防犯・断熱・価格の考え方、見え方は採光ドアは外から中が見える?昼と夜の見え方と、不安を減らすデザインの選び方、明るさは玄関が暗い原因と対策。窓なし玄関でも玄関ドアで変わること・変わらないことをご覧ください。
袖とランマのガラス
片袖・両袖の袖、ランマ付のランマもガラス面で、ドア本体のガラスだけを見ていると見落とします。お客様の声にも「ランマが透明ガラスになっていなかった事」(2015年2月・秋田県)という記述があります。
YKK APのカタログは「※袖・ランマ部のガラスは別途品となります。」とし、安全ガラスか防災安全ガラスを使うよう注記しています。どのガラスが入るかは見積りの際にご確認ください。
よくある質問
ガラスだけを交換できますか
玄関ドアSHOPの取扱商品はリフォーム用玄関ドアで、ガラス単体の商品はありません。既存ドアのガラス交換は、デザインやガラスの種類によってできない場合があります。詳しくは玄関ドアのガラス交換。割れた・ひびが入ったときの応急処置と、ガラスだけ替えられるかをご覧ください。
ガラスに目隠しフィルムを貼れますか
フィルムは熱割れ(日射の熱でガラスが割れる現象)の原因になることがあり、LIXILは「ガラス面に紙やフィルムを貼ったり、ペンキを塗ったりしないでください」としています。詳しくは玄関ドアのガラスの目隠し。フィルムを貼る前に知りたい熱割れの注意と、貼らない方法をご覧ください。
ガラス戸のような玄関ドアはありますか
取扱いは開きドアのみで、引き戸はありません。ガラス面がもっとも大きいのは全面採光のデザインで、29点あります(全面採光の玄関ドア一覧)。
ガラスが割れたら火災保険は使えますか
原因によります。玄関ドアの破損は火災保険で直せる?対象になるケースとならないケースにまとめています。
あわせて読みたい記事:玄関ドアのガラス交換。割れた・ひびが入ったときの応急処置と、ガラスだけ替えられるか、玄関ドアのガラスの目隠し。フィルムを貼る前に知りたい熱割れの注意と、貼らない方法、台風・地震と玄関ドア。壊れる前にできることと、壊れたあとの動き方
まとめ
- 玄関ドアのガラスは型ガラスを組み込んだ複層ガラスが中心。断熱仕様が上がるとLow-E複層・トリプル、アルミ仕様は合わせガラス(3社のカタログ)
- 商品ページにガラスの欄はないが、商品名の仕様とカタログの仕様表で標準のガラスが分かる
- 防犯合わせガラスは中間膜を厚く(30ミル以上)して耐貫通性を高めたもの(LIXIL)。網入りガラスには防犯性はない
- CP部品のドアでは、侵入可能な寸法のガラスに防犯ガラスか防犯フィルムが必要。どの仕様がCPかは現場調査で確認する
- 袖・ランマもガラス面。カタログでは本体と別の扱いのため、見積りで確認する
ガラスの仕様は現場調査の際にご確認いただけます。玄関ドアSHOPでは無料の現場調査・採寸を承っていますので、お気軽にご相談ください。