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高齢の親の家の玄関ドア。重さ・鍵・段差・明るさの4点で見直す

高齢の親の家の玄関ドア。重さ・鍵・段差・明るさの4点で見直す

高齢の親が暮らす家の玄関ドアを見直すとき、確認したいのは重さ・鍵・段差・明るさの4点です。古いドアはこの4点すべてで負担になりやすく、交換で改善できるものと、交換では解決しないものがあります。この記事では、お客様の声と公的な資料をもとに、高齢者の視点で玄関ドアを見直す順番と、カバー工法の限界を整理します。遠方から手配する場合の段取りは遠方の実家の玄関ドアを手配する。決めておく3つと立ち会いの分担にまとめています。

先に、玄関で起きやすいこと

消費者庁の資料によると、令和5年の65歳以上の不慮の事故による死亡者は39,016人で、全体の87.8%を占めます(出典:消費者庁「コラムVol.12 高齢者の事故」)。玄関に限った統計ではありませんが、家の中の事故は「転倒」と「温度差」が大きな要因で、玄関はその両方に関わる場所です。

お客様の声にも、高齢の家族を意識した交換が複数あります。「施工前に比べてドアが軽くなり、ガラス部分が増えたことから玄関内が明るくなり、高齢の両親には快適になったようです」(2015年2月・群馬県)。「ひとり暮らしの私を気遣い、快適に特に防犯面と将来車椅子になった時のことを考え、(親子扉など)選びました」(2015年5月・神奈川県)。

1. 重さ:開閉が重いドアは転倒の原因になる

古いドアは、丁番の摩耗やドアクローザーの劣化で開閉が重くなります。重いドアを引くときに体勢を崩す、閉まりかけのドアに押される、といったことが起きます。原因の切り分けは玄関ドアが重い・開けにくい。原因は4つで扱っています。

交換すると、新しい丁番とドアクローザーで開閉は軽くなります。群馬県の声の「ドアが軽くなり」はこの効果です。ドアクローザーは閉じる速度を調整でき、ゆっくり閉まるように設定できます(玄関ドアが「バタン」と閉まる。ドアクローザーの調整と交換の判断)。

2. 鍵:手指の力が落ちると鍵が回しにくい

鍵の抜き差しと回す動作は、手指の力と視力の両方を使います。暗い玄関で鍵穴を探す、固い鍵を回す、といった動作は年齢とともに負担になります。電気錠(タッチキー・リモコンキー)は、鍵を差さずに施錠・解錠できるため、この負担を減らせます(玄関ドアのスマートキーとは?3メーカーの電気錠と選び方)。

ただし電気錠には電池交換と停電時の扱いがあります。「ドアーの鍵がリモコン操作になったのは楽になったけど電池の交換等面倒な面も出てきた」(2021年12月・神奈川県)という声のとおり、本人が電池交換をできるか、家族が定期的に確認できるかを先に考えてください(電気錠の電池・停電・締め出し。使う前に知っておくこと)。

3. 段差:カバー工法では段差が増えることがある

ここがもっとも注意が要る点です。カバー工法は既存の枠の上に新しい枠をかぶせるため、下枠の段差が今より大きくなることがあります。メーカー(YKK AP)自身がこれをデメリットとして明記しています。段差の解消が目的であれば、玄関ドアの交換では達成できない可能性があります。詳細は玄関ドアの交換で段差は増える?バリアフリーの視点で見る下枠をご覧ください。

車椅子の通行を見据える場合は、段差に加えて通行幅も関わります。子扉を開けて幅を確保できる親子タイプは、神奈川県の声のように将来を見据えた選択肢になります(親子ドアとは?子扉の役割・対応寸法・後悔しやすい点)。

4. 明るさ:暗い玄関は足元が見えない

玄関の暗さは、段差や靴の位置が見えにくくなることにつながります。採光デザインのドアや袖付きのタイプにすると、日中の玄関は明るくなります。群馬県の声の「ガラス部分が増えたことから玄関内が明るくなり」はこの効果です(玄関が暗いのは玄関ドアで変わる?採光デザインと明るさの決まり方)。夜は照明の問題なので、人感センサー付きの照明など、ドア以外での対策が要ります。

寒さと温度差

4点に加えて、冬の玄関の冷えは高齢の方の体に負担になります。断熱仕様のドアは玄関・廊下の冷えをゆるやかにしますが、脱衣所・浴室を暖めるものではありません。家の中の温度差と健康の関係は玄関の寒さとヒートショック。公的統計で見る温度差の影響と、玄関ドアでできること・できないことで扱っています。

交換を進めるときに家族が気をつけること

よくある質問

介護保険の住宅改修は使えますか

介護保険の住宅改修は、手すりの設置や段差の解消など、対象となる工事の種類が定められています。玄関ドアの交換そのものが対象になるかは、自治体とケアマネジャーにご確認ください。この記事では扱っていません。

引き戸のほうが高齢者には楽ではありませんか

引き戸は開閉に体の前後移動が要らないため、楽に感じる方もいます。ただし、玄関ドアSHOPでは引き戸を取り扱っていません。開きドアで負担を減らすには、開閉の軽さ・電気錠・ドアクローザーの調整で対応します。

本人が乗り気でない場合は

「今のドアで困っていない」という場合、無理に進める必要はありません。ただ、開閉の重さや鍵の固さは本人が慣れていて気づきにくいことがあります。現場調査は無料ですので、まず状態を見てもらうところから始めると判断しやすくなります。

まとめ

  • 高齢者の視点で見るのは重さ・鍵・段差・明るさの4点
  • 重さと明るさは交換で改善しやすい。鍵は電気錠で楽になるが、電池交換の担い手を決める
  • 段差はカバー工法で増えることがある。段差解消が目的なら交換では達成できない可能性がある
  • 寒さ対策は断熱仕様で。ただし脱衣所・浴室は別に対策する
  • 本人の使い方を聞き、連絡窓口と工事当日の立ち会いを家族で決める

今の玄関で何が負担になっているかは、現場で見れば分かります。玄関ドアSHOPでは無料の現場調査・採寸を承っていますので、ご家族からのご相談もお気軽にどうぞ。

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